ON DOU-音道-




売れてからでは遅すぎる


売れれば良いという訳でも無いがやっぱし売れなくては話になりはしない


皆様はじめまして、Theシーチキンズ/ソロで活動しておりますオカダケイです。
千葉県在住。
今回からこちらで書かせていただきます、宜しくお願い致します。

で、コラムって事なので何を書こうかなぁと思ったのですが、やはりミュージシャンたるもの音楽について書こうと思います。
で、記念すべき第一回目は自分が一番影響を受けたバンド、SEX PISTOLSについて。

ここを読んでる方なら名前くらいはご存知かと思いますが、1976年デビュー。今年40周年ですな。

イギリス出身の4人組バンドです。

メンバーは
ジョニー・ロットン(Vo.)
スティーヴ・ジョーンズ(Gt.)
グレン・マトロック(Ba.)
ポール・クック(Dr.)

ベースのグレンは途中で脱退し、当時バンドの取り巻きのジョニーの友人でもあったシド・ヴィシャスが加入。
腐れジョニーと邪悪なシドって2人が揃ったわけです。

ジョニーの本名は、ジョン・ライドン、ちなみにシドも本名はジョン・サイモン・リッチーと言います。ジョン同士紛らわしい…
シドってのは当時飼ってたハムスターの名前から。

言わずもがな、ピンクフロイドのシド・バレットが由来だそうで。

1978年解散、1996年と2002年、2003年、2007年に再結成してライブとツアー回ってます。

で、ピストルズといえばパンク。

ジョニーは「俺たちだけがパンクで、後はパンクロックだ」なんて事言ってたけども。


元々、PUNKって単語の意味はクズとか役立たず、チンピラとかそういう感じ。
男娼って意味もありますね。
とりあえず、そういう名前で呼ばれたブームがイギリスであったよって認識で大丈夫です。
あくまで精神性であって、音楽の形態を表す言葉では無いんですね。
早くて、短くて、五月蝿いってイメージは一部のバンドによって付いたものなんです。

若い頃、そんなのを期待してピストルズを聴いた時は正直がっかりしましたw
曲も遅いし、歌詞も何だかよくわからないし…って感じで。
今はアルバムがリマスターされたので、まだ迫力もあって聴けるんですが、当時は1992年マスターでショボい音だったんです。


同時期のクラッシュやダムドなんかの方が、テンポも早いしわかりやすかった。

ピストルズはブームの火付け役として、代表格なだけで作られたバンドだった、なんて評価もあるし。

ピストルズってボーカル抜くと、パブロックなんですよね。本当真っ当な。
ギターは下手だけどw
メンバーの趣味嗜好が、例えばキンクスだったりフェイセズだったりフーだったり。
ギターのスティーヴなんて、ジョニーサンダースが好きすぎてまんまなプレイだし。

で、ジョニーはCANとかちょい王道から外れたものを好んでたらしいです。
影響を受けた背景を知った上で改めて聴くと、面白いです。
そして、曲が凄く良く出来てるんですね。

ピストルズの曲は殆どがベースのグレンと一部がギターのスティーヴ作曲。ジョニーが歌詞って感じで作られたそうです。
グレンは脱退後にリッチキッズってパワーポップバンドやってるんですが、こちらでもめちゃくちゃ良い感じのロックンロールをやってて作曲能力に長けていた事がわかります。

ソロアルバムもかっこいいのでぜひ。
他のパンクバンドと比べると、やっぱり変なんだと思う。
というか、彼らだけがパンクってのもある意味そうかもと。

色んなものを混ぜ合わせて、独自の物を作り上げたって点が。
音楽やってると、憧れたり真似したりってやると思うんですよね。
で、そのまま同じことやってても無意味なのに、大抵そこで止まっちゃう。

自分独自の何かをやりたい!なんて言いながら、音も歌詞も曲も借り物みたいなのじゃ意味ないと思ってます。


ピストルズはそこに多分気がついていたし、ただめちゃくちゃやってた訳でも無いとこが好きです。

ピストルズのライブを当時観たお客さんは、だいたいがバンドを新しく組んだそうです。

衝撃を与え、2年余りで消えたバンド。

伝説と呼んでも良いと思う。


その後のメンバーのソロもそれぞれ良い感じですが、ジョニーロットンが本名で始めたP.I.L(パブリックイメージリミテッド)は今も新しい作品出してて凄くかっこいいです。



ピストルズ、アルバムはたった1枚で世界を変えたバンドです。


じゃアメリカのパンクバンドは?って思う方もいると思いますが、それはまた別に書こうかなと。


では、今回はこのへんで!また来月もお楽しみに。


オカダケイ

Theシーチキンズ Guitar.Vocal

千葉県が産んだ孤高のパワーポップバンド、Theシーチキンズで活動中。

オカダケイ名義で弾き語りもやってます。

読み応えのあるコラムを毎月お届け出来るよう頑張ります!

Twitter account @okapun