ウィッグ専門店[アクアドール]









D.Iってどれがいい?L.R.Baggs PARA ACOUSTIC D.I.を解説



この投稿をInstagramで見る

マルヤ 広島(@maruya.hiroshima)がシェアした投稿 -



アコギやキーボードの弾き語りをされている方であればよく知らずともライブハウスでD.I.のお世話になっているでしょう。


今回はアコギの弾き語りをの方にオススメのD.I.(ダイレクトボックス)をご紹介。


そもそも「D.I.」って何のためにあるの?という疑問から、筆者が使用しているL.R.BaggsのPARAACOUSTICD.I.についてわかりやすく解説していきます。





今更人に聞けないD.I.の役割

この投稿をInstagramで見る

Nicholas(@ndgarza)がシェアした投稿 -





初心者の方にとってはD.I.とはなんぞやと思う人もいらっしゃるでしょう。


D.I.とは出力がハイインピーダンス(高い電気抵抗)の楽器をローインピーダンス(低い電気抵抗)に変換して出力する機材です。


ピックアップがパッシブの物は出力がハイインピーダンスなのでギター、ベース、エレアコを弾かれる方は覚えておきましょう。


少し前まではキーボードもハイインピーダンスの製品が多かったので、中古や譲り受けたものなど古いキーボードを使用されている方も知っておいてください。


最近のD.I.はプリアンプを備えたものが多いですが、プリアンプとD.I.は異なるものです。



D.I.ってなきゃダメなの??


D.I.が必須になってくる演奏者はまずピックアップがパッシブの方。


そしてローインピーダンスでしか受けられないミキサーやオーディオインターフェイスに直接繋ぐ方はあった方が良いです。


接続自体はできますが、音量を上げる時に歪みやノイズが起き、音質が劣化してしまいます。


ピックアップがアクティブの場合はプリアンプを通してローインピーダンスに変換されるのでまず問題ありません。


ちなみにコンパクトエフェクターをバイパスで繋いでもローインピーダンスに変換されるので、エフェクターを使用されている方は覚えておきましょう。



1台あると重宝できるプリアンプD.I.


ほとんどのライブハウスならD.I.は備え付けのものがあります。


ピックアップがパッシブの方はライブハウスで演奏するのであればそこまで心配しなくてもいいかもしれません。


ですが音作りに関して、状況によってはPAさんに委ねっぱなしになってまう場合があります。


リハーサルの時間が限られていたり、なかなか上手く要望を伝えられないと外音への違和感を抱きながらの本番を迎えてしまいます。


パッシブだけど音作りはしっかりやりたいという方はプリアンプD.I.を一つ持っておくのがオススメ。


アクティブのピックアップだけでは音作りが物足りないという方が使用するのももちろんありです。



活動のシーンを広げたいなら持っていた方が良い


ライブバーや、野外イベントでは会場によってはD.I.がないところもあります。


特に野外イベントは会場の広さ、PA卓との距離によってはその距離に合わせたシールドを用意しなければならない事態にもなりかねません。


D.I.のほとんどはキャノケーブルが使えるバランスアウトの出力が可能です。


マイクとミキサーのある会場であれば、ミキサーからステージに届くマイク用のキャノンケーブルもあるはずなので長いシールドを新調せずとも演奏できるでしょう。


マイクもケーブルも1本ずつしかないという会場は滅多にないですが、念のため事前に会場機材の確認も忘れずにしてくださいね。





L.R.Baggs Para Acoustic D.I.


※画像クリックで販売サイトへ飛びます



それでは筆者が現在使用しているプリアンプD.I.、ParaAcoustic D.I.についてご紹介していきます。


L.R.Baggsの製品でも20年を超えるロングセラー商品でアコースティックユーザー必見のヒット商品です。


筆者はパッシブのピックアップを取り付けたアコギで使用しています。


アコギだけでなく、ウッドベースやエレベといったアコースティック楽器全般で使用できるのでアコースティックプレイヤーの方もチェックしてみてください。





Para Acoustic D.I 仕様


※画像クリックで販売サイトへ飛びます



Para Acoustic D.I.では標準的なプリアンプでもみられるイコライザーの他に、ハウリングポイントを探すnotch機能やinvert(位相)などこれ一台あればアコギのセッティングはほぼ完璧と言える仕様になっています。


最近のアコースティック向けのD.I.の手本にもなったと言っても過言ではありません。


基本的な機能から解説していきます。





イコライザー


アンプを通してアコギを弾いた事があればまずそこまで難しい機能ではないでしょう。


まずは繋いでフラットの状態での音質の完成度を体感してください。(ギターの作りや個体差はでるかもしれませんが)。


ライブハウスのD.I.を使用されたことがある方はアコースティック感の違いを感じられるはずです。



middle帯域


アコースティックユーザーにとって便利なのはmiddleの周波数帯域のポイントを調整しながらいじれる点です。


400Hzから1.6kHzまで調整できます。


ヘルツ単位での調整は初心者にとっては難しいかもしれませんが、PAさんや現場の先輩に出したいサウンドを相談したりして上手に使いこなしましょう。



notch


発売時多くのメーカーが注目したnothです。


セッティング時に+側に振り切った状態でG-A-D-Bとハウリングやブーミングポイントを探してカットします。


この機能が出てくるまではグラフィックイコライザーを使用してハウリング、ブーミング対策をしていたので、まさに画期的なアコギ用プリアンプだったのです。



invert


invertとは「位相」という意味です。


正直、最初は知らなくともほぼ問題ありません。


というより、ハコ側の音響環境次第なので、どちらかというとハコ側からスイッチを押してみてくださいと提案されるケースになるでしょう。


「位相」自体は知っておいて損のない知識なので興味のある方は勉強してみてください。





物自体の完成度が高いので本当に重宝しています


※画像クリックで販売サイトへ飛びます



特徴のある点を書き出しましたが、ギターのコンディションやギター自体の個性次第では本当にほとんどつまみをいじらなくてすみます。


それでいてしっかりアコギらしさが出るのでアコギ本来の魅力を引き出したい方は是非試奏もしてみてください。


筆者は会場によってカット具合をいじる程度で、ほぼ製品の安定感に助けられています。


アコギ用のD.I.を検討の方にはイチオシです!





関連記事
指弾きアコギ奏者が過去に使った弦からおすすめ弦をピックアップ
おすすめアコギピックアップ5選