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ベース経験者が教える初心者のためのスラップ奏法



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一昔前は地味な楽器としてのイメージが定着していたベースですが、現在では華のあるベーシストも増えてきました。


多弦ベースが台頭してきたり、ギターの様なライトハンド奏法と奏法も充実しています。
中でもRed Hot Chili Pepperのフリーを代表とするスラップ奏法は「こんな風にプレイしてみたい!」と思った方も多いんじゃないでしょうか。


今回はスラップ奏法の歴史、名プレイヤーから、初心者のためのスラッピングのコツまでご紹介していきます。





スラップ奏法の歴史

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最近ではJ-POPのシーンでもよく見られるようになってきたスラップ奏法。


厳密に言ってしまうと誰が始めたかは定かではありません。
ですがスラップ奏法として確立させたスラップ奏法の開祖はSly&The Family Stoneのベーシストであるラリー・グラハムと言われています。


ミュージシャンの両親を持つラリー・グラハムは15歳の頃に母親と組んだバンドでクラブで演奏していました。


初めはギターを担当していましたが、ベースに転向。後にバンドのドラマーが脱退した事をきっかけにベースを弾きながらリズムを作るスラップ奏法が生み出されました。





スラップ奏法の名手

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スラップ奏法の開祖と呼ばれたラリーグラハムを始め多くのベーシスト達によってスラップ奏法の技術は発展してきました。


ハードルが高くなってしまったり、心が折れてしまうかもしれませんが、スラップ奏法を語る上では欠かせないベーシスト達ばかりです。


海外、国内で3人ずつに絞ったので気になった方はチェックしてみてください。



抑えておきたいスラップ奏法の名手[海外ベーシスト]


・Bootsy Collins (The JB's, Pファンク)
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ファンクベースの代名詞とも言われるブーツィー・コリンズ。
ワウサウンドと組み合わされたスラップ奏法が特徴的ですが、ファンキーなグルーヴをどう作り出しているかも聞きどころです。



・Flea(Red Hot chili Peppers)
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「ベースって地味だよね。」という世間の声を浴びさせられていたベーシスト達にとってはヒーロー的存在なベーシストです。
ベースを低く構える事で親指の向きが下になるスラップ奏法はFleaスタイルとも称されます。



・Marcus Miller
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スラップのテクニックのみならず、しっかりベースを唄わせもする世界トップクラスのベーシストです。
マーカス・ミラーは作品も聞き応えがあります。
当然難易度は高いですがまずはプレイを純粋に楽しんでください。



抑えておきたいスラップ奏法の名手[国内ベーシスト]


・後藤次利
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数多くのJ-POPの楽曲を手がけるプロデューサーでもあります。
スラップ奏法を日本でチョッパー奏法の名称で広めました。ラリーグラハムよりもわかりやすいとルイス・ジョンソンの弾き方に倣ったそうです。



・鳴瀬喜博


フュージョンバンド、カシオペアのベーシスト。チョッパー奏法を多用し、曲に合わせて8弦、10弦ベースを用いてスラッピングプレイをされます。
教則DVDも販売されているので興味のある方はチェックしてみてください。



・KenKen(RIZE, Dragon Ash)
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20代の時点で既に若手ベーシストのトップとまで称された超絶テクニカルベーシスト。
レッチリのフリーを尊敬しているだけでなく、父(ジョニー吉長)や兄(金子ノブアキ)のドラミングからも良い影響があったんじゃないでしょうか。





スラップ奏法の基本

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それではスラップ奏法について、初心者からも始められる基本的な事から解説していきます。


サムズアップやプルの2連、3連といった中級テクニックはひとまず置いておいて、基本的なフォームやスラップの基礎に当たって抑えておくべきポイントをご紹介します。



基本のフォーム


まずは弾き手の親指を立ててFacebookの良いねポーズを作ります。


この時親指を少しそらしてください。
その親指が弦と平行になる様にかまえましょう。


構えたら親指以外の指は強く握り込まない様、注意してください。
強く握りこんでしまうと人差し指や中指で弦をひっかける際にリズムにムラができやすくなります。


親指が下に向く弾き方もありますが、まずは基本のフォームから始めましょう。



「サムピング」と「プル」


親指を弦に叩きつけることをサムピング、人差し指や中指を弦にひっかけてはじきあげる事をプルと言います。


手首を回転させてサムピングとプルのコンビネーションで演奏するのがスラップ奏法です。


回転させるイメージが湧きにくいと言う方は基本のフォームから人差し指を伸ばして(ピストルごっこの形)、人差し指を軸に回転させる練習から始めてみてください。



サムピングのポイント


親指第一関節の側面で弦を叩きます。
叩くというとどうしても初心者は勢いをつけてしまいがちですが、あくまで手首はコンパクトに回転させる事を意識しましょう。


大振りになってしまうと連打がしにくくなります。
扇子を素早く振るようなイメージで、弦に近いところで腕を固定させると音の粒も揃いやすく安定します。





ドラムの基本の8ビートから練習してみよう





まずは右手のイメージを掴むことから始めてみましょう。最初は左手は気にせず開放弦でもかまいません。


ドラムの基本的な8ビートで練習していきます。


上の×音符は無視して頂いて、1番低い音符のバスドラでサムピング、真ん中の音符のスネアのところでプルをしていきます。


スラッピングはオクターブで使われることが多いので、サムピングは4弦、プルは2弦でメトロノームに合わせて練習してみてください。


音の粒やリズムが安定する様に根気よく反復しましょう。



ラリーグラハムの名プレイから学ぶ応用編




始めのうちは単調な反復練習ばかりになってしまいますが、無駄な力が抜けるくらいまで反復することでフォームも安定してきます。


8ビートに慣れてきたら応用編としてSly&TheFamilyStoneの「Thank you」にチャレンジしてみてください。


左手もそこまで難易度は高くありませんが、こちらもまずは右手の練習から始めてみましょう。


ドラムもしっかり聞きつつ、休符を意識するのがポイントです。



ドラムのリズムパターンで練習材料を増やそう


叩いてはじき上げるの繰り返しはまさにドラムのバスドラとスネアの関係のようなもの。


基本の形から応用を増やしていくのが上達への道です。


必要に応じてサムズアップ(親指でのアップ)やプルの2連、3連と取り入れていくといいでしょう。


バンドを組まれている方はドラムに色んなリズムパターンを教えてもらうとバリエーションを増やしやすいです。


バンド内でドラムと一緒にリズムを研究していけばスラップ奏法を取り入れた楽曲作りにも役立つでしょう。





奏法を豊かにすると楽曲の幅が広がる

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バンドによってはなかなかスラップの出番がないというベーシストの方もいるかもしれません。


スラップ奏法はあくまでも一つの奏法です。
極めずとも様々な奏法の基本を押さえておけば、個人、もしくはバンドの音楽性の発展に繋がります。


もちろん憧れたベースヒーローを超えたいという目標を持つのも素敵なことです。


スラップの名手がどんな風に自分の音楽性と繋げているのかも注目してみてくださいね。





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