ベーシストがベース初心者におすすめする練習曲





バンドの中でも、両手両足を使うドラム、複数弦を鳴らすギターに比べて
「簡単にできるんじゃないの?」
と思われがちなベースですが、そのスタンスのままでいけば、バンドに悪影響を与えかねない楽器がベースです。

確かにバンドの中では初心者向けと言えますが、バンドのグルーブが決まってきたりと重要な位置でもあります。

シンプルなプレイが多いが故に基本を置き去りにしてしまいがちなのがベース初心者のあるあるです。

今回はベースの始め立てに必要な反復練習や運指練習、通っておくべきおすすめ練習曲を紹介していきます。





ベース初心者の曲の選び方



楽器屋さんに並んでいる楽譜(Tab譜)などをパラパラ
めくっていると
「同じ音、数字が連続してて簡単そうだなー」
と思えるかもしれません。

実際、テンポのキープさえできればすぐできるでしょう。

ただ簡単なものの反復とは非常に退屈です。例えば所属バンドが初心者で結成されていたとしたら、リハーサル自体を退屈な時間と感じかねません。

とは言え、練習の苦労が平等に進む曲なんてなかなか無いものです。


曲のジャンル

シンプルな譜面も多いため、好きなジャンル、アーティストの中から簡単なものを選びやすいのがこの楽器の良いところです。

初心者から16beatともなるとリズムやテンポが安定しないでしょう。まずは基礎となる4beat、8beatのものから始めてください。
HR、パンク、ロックあたりは選びやすいです。
ここ10年の作曲家の皆様は作り方が巧みな方も増えてきて
いるのでJ-POPは意外と難しいものも少なくないです。


曲のテンポ

どの楽器でも言えることですが、遅いほうが難しいというのがセオリーです。

始めのうちはよくわからないかもしれません。そして遅い中でできないことはテンポを上げた際ごまかせはしてもできていないことがほとんどです。

反対に始めから速すぎても変に手首や指を痛めるだけです。

ミドルテンポなど筋肉に負担の少ないものをまずは選び、基本のフォーム、ピッキング、出したい音などを意識できる練習しましょう。





オススメの練習曲



ボーカルによってバンド自体でやる曲は決まっていきますが、技術の向上、モチベーションアップにもつながる初心者におすすめの楽曲を難易度が簡単なものから紹介していきます。

個人でも為になるものを選びましたが、もちろん、バンドのメンバーと練習の合間などにやっても良いです


Don’t look back in anger/Oasis



ベースの教科書を作るのであれば序盤に挟みたい一曲。

構成自体が王道なので初心者にとっては音楽の勉強にもなり一石二鳥です。キーがCであることもありがたい。

Aメロとサビは2拍ごとのコードチェンジ、Bメロに若干の
16分音符が出てきますが、テンポは決して早くないので、他楽器との絡み方もしっかり確認できる良い練習曲です。

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Every Breath You Take/The Police



「ウッドベースじゃないか!!」というツッコミが聞こえてきそうですが、それはひとまず置いておきまして…。

シンプルな音並びでありながら、歯切れの良さ
「グルーブとは?」
を感じられる一曲です。

可能であればSting氏のように歌いながら弾いてもらうのも良い練習になります。

セルフカヴァーアルバムも発売されたばかりですが、そちらのver.も良いです。音を鳴らすアタック感を聞き込んで欲しいです。

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Mr. Brownstone/Guns N’Roses



上記2 曲に良い意味で飽きてきたら、少しテンポを上げてみましょう。

この曲に限らずこの曲が収録されているアルバム、「APPETITE FOR DESTRUCTION」はバンドスコア丸々教科書になってもおかしくないくらい初心者にとっては良い運指教材です。

HRバンドの中でもベースが跳ねてる方なので楽しい課題です。

指でもピックでも右手の練習に良いです。まずは一曲をしっかり弾き込んでください。
当然未経験の疲れが手に現れますが、程よく疲れた時こそ力が抜けてこれまた良い練習になります。

やり過ぎに気をつけましょう。訓練したら休ませることも大切です。

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stand by me/Ben E. King



バンドを始めたばかりの頃はどうしても
「ギターやドラムばかり美味しいところを持っていきやがって」
となりがちですが、きっとどこかで聞いたことのあるこの曲で少し憂さ晴らしをしましょう。

憂さ晴らしは冗談として、休符をしっかり意識して歌い手を乗せるという楽しさも感じてみてください。

運指も適度に横に広がるので指をしっかり伸ばし音符の長さが半端にならないようしっかり弦を捕らえることがポイントです。

気分が乗ってきたらこの曲も歌いながら弾くリストに加えてみましょう!

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what’s going on/Marvin Gaye



「これは本当に初心者向けですか?」
と聞かれそうですが、基礎に慣れてきた頃に通っておいて欲しいのが、Motownの黄金期の陰の立役者なベーシスト、James Jamersonです。

彼のように右手の人差し指のみでピッキングをする必要はありませんが、歌うように絡まるベースラインは学んで損をすることはありません。

何よりも単調な反復や地味な練習が肝となるベーシストにとって楽しい教材です。

初心者を卒業すると思ってトライしてみてください。

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譜面も大事だけど耳を育ててよう



初心者に耳コピをしなさいと言う話ではありません。

当然始めたては譜面とのにらめっこの時間が長くなると
思いますが、音源もよく聞くようにしましょう。

音源に合わせて練習をすることもあると思いますが、自分の音を録音したりなどして、聴き比べたりしてみましょう。

ちょっとした違いが譜面には載ってない大事な情報であったりします。
耳から入ってくる情報は楽譜よりも多いです。譜面から知識を。音から感性を育てましょう。

今回は初心者向けに行くつかの楽曲を紹介しましたが、スラッピングやタッピング、5弦、6弦ベースと今や多種多様な奏法、スタイルがあります。

自分やバンドの方向性は突き詰めるに越したことはないですが、少しずつ色んな音楽を聴いて音楽性を広げて楽しんでくださいね。





バンドマンと書いてクズと読む 1巻