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mayaxonoがシングル“I.cos”のMVを公開!

mayaxono・貴田明日香・馬渕有咲へインタビュー





東京を拠点に活動する映像作家、音楽家でありレーベル・映像スタジオENOG SOUP JAPANを運営するmayaxonoが、同じく映像作家でありシンガーとしても活動する貴田明日香をゲストボーカルに迎えたシングル“I.cos”をリリース。
MV監督は、自主映画界で活躍中の新人、馬渕有咲。


今回“I.cos”のMVを公開したということで、“I.cos”に関わった3名にインタビューさせて頂きました。


“I.cos”に込めた想いや、裏話までたっぷり紹介します。


まだmayaxonoを知らない方も、人柄から知ってみてはいかがでしょうか。


目次


1.I.cosとは?

-世界観に吸い込まれる“I.cos”MV


2.インタビュー全編公開

-楽曲制作裏話「自分って、自分の大切な人に対してよく嘘をついているな」

-MV制作裏話「これをどう表現したら良いんだろう」

-MV制作〜編集「階段転がり落ちたりとか、大分体張ってるなって」

-映像に対するそれぞれの意見「意味の無いカットも歌が入ってくるためには必要なのかなと」


3.それぞれが認め合うアーティストで作られた“I.cos”

-information






“I.cos”とは?



エレクトロニカやシューゲイザー、ドリームポップなどを独自に昇華したトラックと、貴田による他者とのコミュニケーションにおける葛藤や自己嫌悪を表現した歌詞を特徴とする“I.cos”。


MVの監督は『山田』で、第五回新人監督映画祭短編部門グランプリを受賞した馬渕有咲が手掛けており、女優の芽衣子が演じる主人公の女性と青に包まれた背景、赤い靴のモチーフが楽曲のストーリーを表現する内容に仕上がっています。


トラックの音像とリンクした映像の編集は前川篤史、撮影は人見心珠によるもの。


映画、PVという映像ジャンルの垣根を超えて、次世代クリエイターたちにより、独自の世界観が展開されています。



世界観に吸い込まれる“I.cos”MV



早速“I.cos”のMVをチェックしてみてください。






いかがでしょうか?



電子音がメインの楽曲ですが、リズムやノリ重視ではなく、壮大な広がりを感じられます。


どこか切なさや悲しさを感じるメロディに重なり、神秘的、退廃的な雰囲気を感じさせるMV。


よく「引き込まれる」という表現がありますが、筆者の個人的な感覚として、あえて「吸い込まれる」と表現したいです。


しかし、個性的過ぎてリスナーを置いてけぼりにするような作品ではありません。
語りかけるような歌により、現代人に寄り添うような作品に仕上がっています。





インタビュー全編公開



では早速インタビューに移りたいと思います。
今回インタビューしたのは以下の3名。

貴田明日香(ゲストボーカル)
馬渕有咲(映像作家)
mayaxono


楽曲の裏話はもちろん、それぞれの人柄も感じて頂きたいです!



楽曲制作裏話
「自分って、自分の大切な人に対してよく嘘をついているな」


貴田明日香


-改めて自己紹介をお願いします。


貴田-明日香っていいます。普段は映画監督をやっていて、今度AbemaTV で『受け入れて』っていう作品が放送される予定です。
今は25歳で東京に住んでます。今回は歌と作詞をやりました。


馬渕-馬渕です。普段は映画を撮ってます。


-今回“I.cos”を作るにあたって、mayaさんと貴田さんはどういう経緯で一緒にやることになったんでしょうか?


貴田-新人監督映画祭っていうやつがあって、それのパーティーでたまたま知り合いまして。

mayaさんが「歌を歌える人を探してる」みたいな事をおっしゃってて、私も曲を作ってくれる人を探してたので、鬼の行動力でカラオケに連れて行ったんですよ。

私が歌ってmayaさんがそれを聴いて、「一緒にやろうっていうことには奇跡的になりまして。

「曲を作ろう」っていう話になって、「じゃあ何作ろうか」ってなった時に私がちょっと詩っぽいのを投げて。

それをmayaさんが詞の形に整えてくれて、曲をつけてくれて、それで収録して出来たのがこの曲っていう感じですね。


-mayaさんはずっとボーカルの人を探しているということでしたが、どういったボーカルの方をずっと探されていたんですか?


maya-なんか、歌上手い人がいいなって(笑)


-そこで歌の上手い人を偶然見つけてしまったと…笑
楽曲の雰囲気的にはアブストラクトな感じもありつつ、有り体に言えば「幻想的」といった感じの曲ですけど、歌詞はどういったテーマで作詞されたんでしょうか?


貴田-歌詞は、私が元々感じてた「自分って、自分の大切な人に対してよく嘘をついているな」っていうか。

「よく嘘をついてるな」っていうのが簡単な、これが赤なのに「これは白だよ」っていうような嘘じゃなくって、自分の普段の態度とか、いい人ぶって見せてるけど本当は内心ちょっと酷いことを思ってたりとか、そういう部分があるのにそれを隠した状態で人と仲良くしてしまう、っていう。

それをずっと心苦しく思っていて、そういうことを凄く大切な人に対して言えない、みたいな気持ちを文章に起こした時の物をmayaさんに送ったら、それを「美味しいとこだけ貰いたい」っていうのをmayaさんが凄く気に入ってくださって。

それをサビでリフレインする感じになりました。


maya-便利だったからね(笑)
フレーズが、繰り返しを使わないと歌にならないな、ってなって。
文章を歌にすることになった時に、悩んだ結果。


-送られてきた文章を歌詞って形にする上で難しかった部分だったり、「ここをこうしたら歌詞っぽくなった」みたいな部分はありますか?


maya-なんかやっぱり、坂本龍一が「J-POPは学校唱歌みたいにするよね」って言ってて。

AメロがあってBメロがあって、そうしないと歌詞が成立しないって言ってたのを「確かに」って思ったから、サビを二回繰り返すとか、形式的なことは整えたって感じです。


-その辺の構造みたいなものは意識的にそういうふうにしようっていう感じで作られたと。


貴田-現場で変えたりしましたよね。


maya-「この方が歌いやすい」とか、歌いやすいリズムにしたりとか、ちょくちょく歌詞を変えて行ったって感じです。


貴田-詞をレコーディングの時に変えていった中で面白かったのが、私とmayaさんで私が書いた歌詞のイメージが違ったりしたんですよ。

だから、こういう意味で書いてるつもりだったものをmayaさんは違う意味で受け取ったりしてて、それを擦り合わせながら歌詞をまた一緒に作っていくっていう作業が面白かった記憶があります。


-お二人の間で認識が違った部分は具体的にどういうところなんですか?


貴田-「僕は君にはかなわないから」っていうところの歌詞の前が「弱さも痛みも」みたいな感じの歌詞だったんですけど、「弱さも痛みも」っていう歌詞の解釈が私とmayaさんの間で違って。

その「弱さも痛みも」っていうところで一回切れて、「僕は君にはかなわないから」っていう言葉は別で私は書いてるつもりだったんですけど、mayaさんは「弱さも痛みも君にはかなわない」っていう繋がったフレーズだと思ってたんですよ。


maya-確かあったかもしれない。
歌詞を考えるっていうことをあんまりしないタイプだから分からなくて、そのまま繋がってたから繋がってる意味で取っちゃったというか。


貴田-「あの書き方だったらそうなってもしょうがないな」って感じだったんですけど、繋がってるフレーズだと思うとまた意味がちょっと変わってくるから、そのことをmayaさんに相談したんです。

それで「弱さも痛みも」っていうフレーズだけは変えて、「もう仕方ないから」っていうフレーズに変えたんですよ。そしたら割と意味が通りやすくなって。


-歌詞も二人で話し合っていく中でどんどん変わっていったと。
曲の作り方的には、先ほどおっしゃってた歌詞が送られてきた後にトラックが出来たんですか?


maya-同時進行ですね。
トラックを既に何個か作ってて、既に作ってるトラックをどんどん肉付けしていった感じなんで。


-歌詞からインスパイアされてトラックにも影響を与えた部分もあったんですか?


maya-最終的にはそうかもしれないです。
でも歌詞のイメージは、あんまりそこまで自分の中で凄く理解してるっていう風にはあまり思えてなくて。

「とりあえず雰囲気を作ろう」っていうことに終始して。
でもそれが上手い具合に歌詞とマッチしたかな、とは思うんですけど。


-シューゲイザー的な感じもありつつ、やっぱりエレクトロな感じの曲ですよね。


maya-でも、ちょっとラップっぽい要素も若干入れたというか。あまりにも「文章」っていう感じだったんで。

それこそ学校唱歌的な歌って、結構歌詞自体が短い曲が多い気がして。

だけど結構文章を詰め込んじゃってる歌詞っていう感じだったから、メロディーを一個一個に当てはめることが凄く難しかったです。

長いから、ちょっとフロウ的な感じで曲に乗せるっていうのがありますね。


-トラックは途中からドラムの音色がガラッと変わる部分もあって面白いですよね。


maya-そこら辺は確かに変えましたね。
最初は自分がミニマルなハウスとかが好きだから、ドラムの音色はそんなに変えない感じのトラックだったんだけど、完成するってなった時にそこで壮大な感じを出して。
ロックっぽい感じというか、生音っぽい要素を入れようかなと。





MV制作裏話
「これをどう表現したら良いんだろう」



-MVのことについても伺いたいんですが、凄く記憶に残るMVだと思うんですけど、あれは曲のどの辺りから着想を得たんでしょうか?


馬渕-「ずるい自分」っていう感じの歌詞だったんで、一人の人間を二つに分けて、顔が見えない分身みたいな物を出して。

「自分のずるい部分だけを取りたい」ってところから二つに分けて、せこい自分が欲しい部分っていうのを赤い靴で表現して。

でも結局は、認めたくないけど認めなきゃいけない自分の中にいる自分なわけなので、それと向き合うときとかに階段から落ちたりとか。


-結構個々のモチーフがダイレクトに歌詞とリンクする構成になってるんですね。


馬渕-そうですね。本当に歌詞から着想を得たって感じです。


-mayaさんがMVにはちゃんとしたストーリー性があった方が良いからそういう感じに作ったと話を聞いたんですが、最初はそうでは無かったんですか?


maya-最初はストーリー性があったんだけど編集を変えてよりアブストラクトな感じにしましたね。

さらに編集の人が「やっぱストーリーちょっと入れた方が良い」って言ってたからみんなの意見を聞いて、ちょっとストーリーがある感じにして…。


-個人的に印象に残ったのは、幻想的な雰囲気とエモーショナルな感じもありつつ、同時にダンスの感じも含めて若干のファニーさがあるというか。
それも凄く面白かったんですけど、そこも意識的でしたか?


馬渕-なんか、曲が結構なんとも言えない曲というか。「これをどう表現したら良いんだろう」みたいなので凄く迷った記憶があって。

でもちょっとダークファンタジーにしても面白いのかなと思って、一部ケツ振りダンスとか入れたのが最終的な編集ではそこがメインになって(笑)

歌と合って動いてるみたいな。

それはそれで面白いのかなって思いました。


-あのロケーションも物凄く綺麗ですよね。全部1つの場所で撮ったんですか?


馬渕-奥多摩なんですよね。

良い感じの階段を探してて、階段から落ちるところをメインに撮りたかったので最初階段から入って。

階段を探してたら滝がある階段が見つかって、水が流れてて湿っぽい感じも合うかなって思ったんで。

近くにちょうど吊り橋があって、そういう危うい感じも良いんじゃ無いかと思って。
ロケ場所も恵まれて良かったです。


-馬淵さんの個性も感じられる作品に仕上がっていますよね。


馬渕-自分の中では今回はガッチリ曲に合わせたんですけど、ちょっと個性は残ったのかもしれないですね(笑)


貴田-歌詞書いた人間からすると、ストーリーの部分が凄く共感出来るというか、歌詞に合ってるなって。

ちゃんと歌詞のメッセージを読み取ってくれたんだなって感じがしました。

ただ、これみんなに言ってなかったんですけど歌詞書いてた時は元々両親に対する気持ちとして書いてたんですよね。

恋愛みたいにしてますけど、最初は一番最後の大サビみたいなところが無くて。
「どうしよう、申し訳ない」みたいな。親に対して申し訳ないって気持ちはみんなあるじゃないですか。

親に対して「理想の自分に育たなくてごめん」みたいな、良い子ぶってるけど全然本当は良い子じゃないのにな、みたいな。

そういう気持ちを文章にした物を送ってて。

曲にしていくうちに、「ちょっと恋愛っぽい感じにしてもこれは成立するな」っていうことで恋愛っぽい感じになったんですけど。
でも元々は親に対しての気持ちだったっていう。


-なるほど。ご両親に対する行動と自分の思っていることが離れてるというか、心の中では嘘をついてる部分が歌詞のテーマになったってことなんですね。


貴田-そうですね。凄く個人的なことで言えば、自分はバイセクシャルなんですけど、女性を好きになるって部分が両親からしたらどうしても受け入れがたかったりして。

だから女性を好きになるっていうことをあんまり両親に伝えないで、「普通に男性と恋愛してますよ」みたいな空気を醸し出しているようなところがあって。

女性に対してでも「好き」っていう気持ちって、自分にとって大きいじゃないですか。
その自分にとって大きい気持ちを両親に対して完全に隠し続けなきゃいけないっていう状況が気持ち悪くって。

なんか両親のことも大好きだから、「ごめんなさい」みたいな気持ちが最初にあって、っていう感じの歌詞だったんですけど、それがだんだんmayaさんとかのおかげでこう形を変えて、恋愛っぽい、もうちょっと人が聴いても受け入れやすいような内容になっていたかなと思います。



MV制作〜編集
「階段転がり落ちたりとか、大分体張ってるなって」


馬渕有咲/芽衣子


-MVの主演の芽衣子さんはどういった経緯で起用されたんでしょうか?


馬渕-その女優さんも新人監督映画祭で出会いました。
だから本当に新人監督映画祭っていう映画祭の終わった後のパーティーで明日香さんと初めて出会ったし、その時に女優との芽衣子さんとも出会って。

私が出した映画の音楽をやってもらったのがmayaさんだったので、そこから色々始まりましたね。

芽衣子さんは結構ルックスがいいなと思って。なんか、ちょっと凛として吊り目なのに、どこか幼い感じも残ってて。合ってるかなって思います。


-今回撮影や制作を進めてみていかがでしたか?


馬渕-とにかく寒くて。あの時は2月の始めぐらいだったので。
あと靴がメインだったので、裸足で走ったりとか、結構過酷な撮影だったんですけど。
女優さんもガッツがありました。


-あの中で走り回るのは辛そうですよね(笑)


馬渕-あと、分身役が一応私で。後ろ姿だけなんですけど、ちょうど背丈が一緒だったので。


貴田-階段転がり落ちたりとか、大分体張ってるなって。


馬渕-そうなんです(笑)凄く骨盤を痛めました。


-色んな苦労があったんですね笑


貴田-ちなみに監督として聞きたいんですけど、自分が出演してる時って演出をどうやって付けてたんですか?


馬渕-出来上がった映像を観たりとか、画を作る時は人に入ってもらったりしつつ。

でもまだ顔が映らないから良かったです。
顔が映ったらそっちに意識が行っちゃうので。後ろ姿ぐらいなら結構両立して出来ましたね。


貴田-たまにめっちゃ出役をやってる演出家がいるじゃないですか。あれどうなってるんだろうと思って。


馬渕-結構難しいでしょうね。
ミュージックビデオはあまり演技も無かったから入り込む必要も無いと思うし。
実は、あのMVには男も出演していたんですよ(笑)


貴田-完全に存在を消されてる...(笑)


馬渕-完全に存在を消された登場人物がもう一人いまして(笑)
当初は割と男女の関係がメインだったんですけど、再編集されて個人の中にある葛藤みたいな感じになりましたね。


貴田-個人的には再編集する前の、有咲ちゃんが全部編集したバージョンが好きだったんですよ。

そっちの方がよりストーリー性があって、ストーリー性っていう部分に私の歌詞からストーリーを作ったっていうのが分かって。

「あの歌詞がこういうストーリーになったんだ、良いな」とか思ってて、それが編集に編集を重ねてどっちかって言うとPV的な、ちゃんとその音楽を活かす感じの映像になりましたね。

最初音楽を活かす感じの映像でストーリー性が全然無いことになってて、ちょっと心配してたんですよ(笑)


maya-結構周りにも聞いて、なるべくストーリーに振り切って良い感じになれば一番良いのかもしれないけど、ダンスミュージックってそれが難しいところが結構あるから。

普段ダンスミュージック聴く人じゃないとそういうのはあまり分からないから、ダンスミュージック聴く編集の人にやってもらったら、今度はストーリーそのものが無くなっちゃって(笑)

一般人が観たら退屈だなって感じになってしまって。

自分はそれをあまり感じなかったんだけど、他の人はやっぱそういうのを感じる人が多かったですね。

編集の人がそれに気付いて、「ちょっと僕編集し直します」って作り直したのが最後の形です。

後、素材を削ぎ落としたのが、私も心苦しくて。有咲ちゃんは凄くロケハンを頑張ってくれて、ロケを活かしてくれたので、それはちょっと気になってましたね。


-それぞれの想いがあったんですね。ただ真面目な話の最中申し訳ないのですが、男性が消された話が印象に残ってしまいました…笑


maya-それは統一感出たから個人的には良かったと思うんだけど。


貴田-私も実は個人的には良かったと思ってます(笑)


馬渕-男役の人も納得はしてて。「自分いない方が良いだろ」って。


貴田-そんな悲しいこと言ってたんですか(笑)


maya-もうちょっと良い素材あるだろとは思ってたから。編集の人も凄く謙虚な人で、自分で周りの意見聞いて取り入れて、最終的に良い物を作ってくれたので良かったなっていう。
みんなが納得する形にはなったかなって感じです。





映像に対するそれぞれの意見
「意味の無いカットも歌が入ってくるためには必要なのかなと」


mayaxono


-個人的に気になっていたのが、3人とも映像を撮られる方ですよね。
その中でMVを作る際にストーリー性を重視した物と、抽象的なものがある訳ですが、その2つについてどう捉えているのかを伺いたくて。


貴田-ストーリーを重視する物は撮ったことありますね。


-それってやっぱり元の曲によって違いますよね。


貴田- MVって、普通は大体歌ってる人がちゃんと出るじゃないですか。

歌ってる人が出るから、歌ってる人の歌ってる姿にストーリーっぽい物がちょっとずつ噛まされていく感じで、最後までストーリーが行って。

歌ってる人とストーリーのラインの人が最後に出会ったりとか、そういう歌や演奏とストーリーを両立させたMVが一番多いと思うんですよ。

だから今回みたいな、私が出ないMVで良かったなと思ってます。今回みたいなのって珍しいなって。


-ああいう落とし所って珍しいなと思いましたね。
個人的な印象だと、やっぱり気持ち的な部分が先行してる曲はストーリーが一つ確立してるMVを作られることが多いような気がしていて。
サウンドに重きを置いている曲はより抽象的な感じのビデオになることが多い気がしてたんですけど。今回は曲とビデオ共にバランスが面白いというか。


馬渕-グニャーンってやつとか良かったですよね。感情が歪んだ鬱っぽい感じが。


maya-やっぱり彼はダンスミュージックのMVをよく観る人なので、この編集をさせるにあたって参考資料をめちゃめちゃ送ったんですよ。

それで自分の中で学んで編集し直したのと、他の人の意見を聞いて一般受けするような形で編集してくれた感じなんですよね。

でもやっぱり有咲ちゃんが撮ってくれた世界の素材は大きいなって思ってて。
特にロケ地とか、女の子が転がっていくところとか。元の素材を活かしてくれたなと思いましたね。

繰り返しをすることで素材がもっと活きたなって個人的には思うんだけど。有咲ちゃんはどう思う?


馬渕-MVとはこういうことかって勉強にもなりましたね。
やっぱ自分はまだ映画とかストーリーとかしか撮ったことが無かったんで。

イメージカットみたいな物があると、歌が入りやすいですよね。
グニャーンとか、意味の無いカットも歌が入ってくるためには必要なのかなと思いましたね。


-衣装も背景やビデオのトーンにマッチしてましたね。


馬渕-ユニクロのワンピースで(笑)


maya-買いに行ったよね。


馬渕-買いに行って、女優さんが気に入ってくれたので今お揃いで一個持ってます(笑)


maya-背景に合ってた。
カラーを編集者が直した部分としては、赤とドレスの色と背景のコントラストを際立たせるってことで。


-あのトーンの中に赤が入ってくるとハッとなりますもんね。


貴田-有咲ちゃんの撮った素材は、全て有咲ちゃんの意思がちゃんと介在してる素材だなと思っています。

今の形とは違うんですけど、有咲ちゃんが編集した物を観て、こんなに全部の画に撮った人の意思や「こういう風に見せたい」っていうのが出てる映像って初めて観たなって思うぐらい。

凄く考え抜いてる感じがしました。考え抜いて撮ってる意思みたいなものが凄く出てしまったから、逆に曲が入って来づらいって感じになってしまって、再編集が必要だった側面はあるのかなって思います。

最終的な形も私は全然好きです。

でも全部有咲ちゃんの意思がちゃんと入った素材だけで何分か見せられるとウッてなってしまうようなところが、他の意味が無いイメージカット的な物が入ってくることで意思のあるカットが際立つというか。
そういう感じに持っていけたのは凄く良かったですね。


maya-そうだと思う。

有咲のMVは1カット1カットは凄く良かったんだけど、MVに合わせた編集にあんるとどうしても速くなるというか。
だから映画としてやったら良かったなって凄く思う。

1カット1カットが良いのに消費されていっちゃう感覚が自分はして、勿体ないなって。


馬渕-ショートムービーっていう感じになったかなって。今本家の方は許可を貰って映画祭に出してるんです。


maya-ショートムービーで編集した方が良かったよね。
有咲の映画の編集ってめちゃくちゃ良いんだよ。

次に何が起こるか分からないような、オッてなるような編集をするから面白い。

MVだとどうしても等間隔になっちゃうというかね。場面が消費されていく感覚がして。


馬渕- 一応制作意図を文章でまとめた物があって。短いので今読み上げます。

「それぞれが持つ大切な物と、それを失ってしまうかもしれない恐怖、脆さ、自分の中にいる認めたくない自分との葛藤をファンタジーにした物」

って制作意図には書いてますね。


貴田-よくその文章にまとめましたね。


馬渕-出品する時にまとめなきゃいけなくて(笑)そういう風にまとめました。


maya-MVの映画祭に出したやつは芽衣子さんの声とかも入れなかった?


馬渕-入れてないですね。音に合わせて作ったから。


maya-音に合わせないバージョンで再編集して欲しいって個人的には思うな。

有咲の編集の能力って映画っぽいので発揮される気がするから。





それぞれが認め合うアーティストで作られたI.cos”




みなさんの話を聞いていると、全員が全員、それぞれの魅力を認め合っているように感じました。


認め合っているからこその葛藤もあったのではないでしょうか。
全てはMVに集約されています。


インタビューを見てからMVを見ると、また違った楽しみ方ができるでしょう。


また、MVでは見えない人柄も見えましたね!
MVは静かな雰囲気ですが、意外と皆さん面白いです。


楽曲制作や撮影もこんな風に進んだのかなと想像すると、微笑ましく思いますね。


是非皆さんも、制作秘話や個々の人柄を浮かべながら、再度MVを見てみてください。


また、これからの活躍にも期待しましょう!
皆様ありがとうございました。



information



I.cos - mayaxono feat.Kida Asuka


MV
監督:馬渕有咲
https://twitter.com/mabuchiarisa


撮影:人見心珠
https://hitomishinju.myportfolio.com


出演:芽衣子
https://twitter.com/meiko_dayo


編集:前川篤史
https://twitter.com/3ka94kaQ


撮影補助:辻智輝


歌/歌詞:貴田明日香
https://twitter.com/you_264


mayaxono
https://twitter.com/MAXharte7



EP『tower, construction&love』配信中


1.coffee x call feat.lana
2.Invader Monkey
3. I.cos (feat. Asuka Kida)
4.Under my world

https://linkco.re/Qen7hs4T





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