アコギ奏者の筆者が選ぶ初心者におすすめのアコギ練習曲



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山崎まさよしさん、秦基博さん、高橋優さんにゆずのお二人とその指先が奏でる音に魅了されてアコギを始めてみたものの…

・コードってどこまで覚えればいいの?
・アルペジオが難しい。
・なんとか形になったけど綺麗に鳴らないF。
・意外と握力もいるし、指先も痛い。

などなど出鼻で挫かれることも多いアコギです。

今回は”明日のスーパーアコースティックギタリスト”の挫折が少しでも減らせるよう、練習のコツや楽しんで取り組める練習曲を紹介していきます。





アコギ初心者の曲の選び方

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ストローク主体がいいのか、いやアルペジオをみっちり練習したいけどテンポはどのくらいのものを選べばいいのか、まさにやりたい事とやるべき事に悩まされますが、そんな初心者でも進めていきやすい曲の選び方を解説していきます。


最初に学ぶCよりも簡単なのはG

初めに学ぶCメジャーはひとまず置いておき
Gメジャー⇒Dメジャー⇒Aメジャー
のキーの順で曲を選んでいきましょう。

特に入門本を読み終えたばかりですという方はGメジャーのキー1択でいいかもしれません。

好きなアーティストのスコアにそのキーの曲があったらそれを取り組んでみましょう。

Gメジャーキーの曲の中ではFのコードは出てこないのがほとんどです!
アレンジによって出てくるケースがありますが、全体を通して開放弦を含むコードで主に構成されるのがGのキーです。

Gメジャー、Dメジャー、Aメジャーの順にマイナーのバレーコードが増えてくるといった位なので、スムーズなコードチェンジをマスターするために簡単なものから取り組んでみましょう。

そしてFより、やや握りの楽なBmやC#mでFにチェンジする形に慣れていきましょう。
人差し指を寝かせて中指、薬指、小指を立たせる感覚をそれとなく染み込ませておきましょう。


右手の難易度が少し高いくらいがベスト

超高速ピッキングや、クラシックの大曲だと極端な話になってしまいますが、ある程度複雑でも右手のトレーニングにも繋がりそうなものは臆さずにトライしてみましょう。

目安は音源を聴きながら譜面を目で追って追いつかなくなるものです。
こんがらがるレベルに手をつけてもつまらなくなります。

アコギに限らず弦楽器は左手より右手をいかに訓練できているかがポイントになってきます。

鳴らしたい音のイメージ、正しいフォームも重要です。
右手の技術が向上する頃には左手もコードフォームが馴染んでくるものです。





アコギ初心者にオススメしたい曲5選

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それでは筆者が初心者にオススメの曲を紹介していきます。

先に述べた様に右手のスキルアップにつながりコードの優しいキーから選曲しています。
「いや、弾きたい曲を弾くんだ」
ももちろん良いですが、ご自分の課題曲の練習の合間でも良いので是非トライしてみてください。

アルペジオはクラシックのギターソロのエチュードが良い教材ですが、クラシックギターは話を広げてしまうと楽譜の読み方だったり、かける時間も大幅に変わってしまうため今回はフォークギターを使用する曲の中から選びました。

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君はロックを聴かない/あいみょん



旬ですね。軽快なストロークで初心者にも優しいです。

キーはGで程よくBmも出てきてくれます。
「貴方解剖純愛歌」も同じGのキーでシンプルですが歌詞が怖いのでこっちにしました。

数カ所初心者にはなんだこりゃ?なコードも出てきますが、どれも押さえるのが難しくないのでこれを機会に覚えてしまいましょう。

知らないコードが2つ3つ入っているものを選ぶのもオススメです。
こうやって少しずつ弾けるコードを増やしていきましょう。

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優しいあの子/スピッツ



これも旬な曲ですが面白い教材です。

弾き語り用の譜面はレベル別に販売されていますが初級〜中級のもの元に解説していきます。

キー自体はDです。こちらはボーカルギターの草野さんも使用していますがカポを使ってCのキーのポジションでプレイされているものです。

「F出てきますよね?」
と気づいた方はカポを外して勉強だと思ってDのキーに変換してみましょう。
全音、半音、音階といった仕組みの勉強になる良い機会です。

アルペジオの際に出せる音が異なってしまいますが、譜面通りのリズムに合わせなんちゃってでも良い基礎練になります。

「いやめんどくさい。F頑張る!」
でももちろん良いです。
そこまで難しいコードは出てきません。

オンコード(「/○」,「on ○」で表記されるもの)がしばしば出てきますがこれもそこまで難しいポジションではありません。

なんなら「/◯」、「on ◯」を無視してもコードとメロディは噛み合います。
はじめのうちは省略して、慣れてきてからチャレンジして違いを比べてみるというのも良い勉強になります。

ボーカル草野さんはギターの弾き方が綺麗なのでスピッツさんは参考にして欲しいです。

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Blackbird/The Beatles



この曲はポールマッカートニー氏はなんと2フィンガーで弾いておりますが、もちろんいきなり2本で挑戦する必要はありません。

Tab譜が出回っているかとは思いますが、まず3フィンガーで練習してみましょう。

ネックを端から端まで移動するので最初は面食らうかもしれませんが、筆者はアコギを持って三曲目くらいにチャレンジして3フィンガーで弾いていた位なのでそこまで構えずとも大丈夫です。

3本で弾ける様になったら、歌を足して、それも飽きるくらい弾き込めたら2フィンガーに挑戦してみましょう。

その際に参考に本人演奏動画を探すと思いますが、”味ってこう作るのか”と思い知らされます!

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more than words/ Extreme



ギタリストは知らないとは言えない名曲です。

Gbの曲を半音下げでGのキーのポジションでプレイしています。
譜面をみてみれば、何故半音下げたのかがよくわかる良い例です。

出てくるコード自体は難しくないですが、右手の使い方ででこんなに曲のカラーを描けるのかという素晴らしい代表例です。

今の若い子とかがしれっと弾いてくれたりするとかっこいいですよね。
音源に入っているアウトロのフレーズは難易度は易しくないですが本編をマスターしたらぜひチャレンジを!


くだらないの中に/星野源



星野源さんの1st singleです。
キーはAbなのですが、星野さんは半音下げでAのキーのポジションでプレイされています。

初心者にはコードチェンジやコードの種類と易しくはないかもしれませんがこれを弾けたら晴れて初心者を卒業できます。

リズム、グルーブの作り方、オープンコードとバレーコードの区別など参考になる事だらけで筆者は初めてこれを聞いたときに「弾いてみよう!」となりました。

初心者のうちは地味な練習に少し飽きが出てくると
思いますが(それが大事なのですが)、この曲は少し視野が広がる良いポイントになるはずです。

半音下げやカポを利用して弾くポジションを変える事ができます。
プロでももちろん使用していますが、ギターの構造上による音の並びで和音を使いたいという目的で使われる事が多いので、案に楽だからという理由ばかりになら
ない様にしましょう。

バレーコードを避けてばかりいると♭の多いキーに苦手意識を持つ羽目になるので使いすぎには要注意です。

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耳もしっかり育ててください

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昨今は本当に便利な世の中なので、メジャーな曲のほとんどはネットで検索すればコード譜やタブ譜はたくさん転がっています。

しかし、間違ってるもの、誤植も少なくありません。

しっかり音楽を聴きこんで、おかしいものは自分で修正、さらにリアレンジできるくらいの技術を育てておきたいものです。

音楽が成立しなくなるくらいなら思い切って引き算するのもテクニックです。

「さっきの曲のあの箇所のコード違くない?」
と言ってこられるコアな方は昔に比べたら少なくなりましたが、堂々と「カヴァーです」と言えるようになりましょう。


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