セルフプロデュース

　アーティストはみんな最初はセルフプロデュースから始まるものだと思う。養成所や事務所に入って育っていけばしっかりと事務所側がプロデュースしてくれてマネージメントもしてくれるけれど、大体のアーティストは自分でアーティストをやり始める人が多いと思う。
　そこで大事なのは「セルフプロデュース」つまりマネージャーやプロデューサーをつけずに自分だけで自分というアーティストをプロデュースしていくという事。

　実際のところ、自分もアーティストの端くれなのでどれが正解か何てわからず、思いついた事や考えれる事を実践してセルフプロデュースしているわけですが、一つ思う事があります。セルフプロデュースが出来る人は社長にもなれる。という事。
　逆を言えば社長になる何て考えられない人はセルフプロデュースは向いていないと思います。何故かと言えば、そのままですがセルフプロデュースというのは自分という事務所の中で自分というアーティストを売っていかなければならない、つまり自分というアーティストが所属している事務所の社長が自分だからです。
　実際セルフプロデュースが上手い人は事務所に入らず自分でレーベルを立ち上げてる人が多くいます。それが出来ないという人はまず活動よりも先に事務所を探したほうが懸命だと思います。

　しかし、個人的に思う事としてはその位の気持ちをアーティスト一人一人持った方が良いと思っています。アーティストが嫌がる金銭関係の事もしっかり学べるからです。
　音楽＝お金
　という形はアーティストなら誰しも複雑な気分になると思いますが、音楽を売るっていうのはそういうことです。そしてそんな風に考えれるのは、言うならば事務所の人間だからです。だからと言って事務所の人がお金の事ばかりしか考えてないかと言えば全くそれは誤解で、しっかり音楽の事を考えているからこそ絡んでくるお金の事を考えているだけです。

　かく言う自分も昔は音楽とお金に関しては昔から複雑な気持ちに悩まされていましたが、結局は繋がってしまいます。
　でも、何故ライブをやるのか？→みんなに聴いてもらいたい→みんなに聞いてもらうには有名になる→有名になるって事はみんながCDを買ったりライブに来てくれる→お金が動いている
　なんです。有名になったり名前が知れるってことはそれだけどこかでお金が動いているんです。お金が動くなら、お金に関しても真剣に考える誰かが必要になってきます。そしてそこまで考えて動けなければセルフプロデュースはうまくいきません。
　広告費に宣伝費、DEMOCD制作費にレコーディング費用、何枚をいくらで売れば元をとれて、今の自分だと何枚売れるのか、広告費としてかけるお金は本当に宣伝として効果的なのか。などなど考える事は沢山あります。

　今はSNSなども多くあり、流通や配信なども簡単に誰でもできる時代で、セルフプロデュースも難しい事ではないですが、セルフプロデュースをするなら細かいところまで考えて動けなければもったいないです。セルフプロデュースの方が楽に見えるという方もいるかもしれませんが、日々考える事だらけです。今セルフプロデュースをしているアーティスト、そしてやってみようと思ってるアーティストは自分が社長なんだ。という気持ちで臨んでみてください。

writing by Maasya