対バン形式LIVE
アーティストなら誰しもが通ると思われる対バン形式のLIVE。いきなり歌を始めて最初からワンマンライブ何てする人はほとんどいないんじゃないかと思います。大抵のアーティストは歌を始めてライブをやるとなって、ライブハウスに交渉したり、知り合いにイベントを企画している人がいれば、そのイベントに出たりと、色んなアーティストと共演する、「対バン」の形式でのライブをする方がほとんどだと思います。そこでそんなライブに関して最近思う事を今回は書いていこうと思います。
対バン形式のライブ。長くやっていれば知り合い同士出会う事もありますが、基本的にはみんな知らないアーティストとの共演が多く、緊張や人見知りなどであまり共演者とうまく話せない方もいるかなとは思います。ですが出演者の一番の味方は出演者です。
出演者だからこそ、どう盛り上げればいいかわかってくれてたり、盛り上がらなかった時の苦しさもわかってくれています。悪く言ってしまえば「さくら」の様にも思えるかもしれませんが、手拍子などきっかけを作ってくれるのは仲間のアーティストだったりします。
でもそこでもし出演者と仲もよくなく、話す事もなく、むしろ少し突き飛ばす様ないやな接し方をしてしまったらどうなるか…。そんな事してしまったら楽屋などでも一人だし、どんなに良いライブをしたとしても共演者はきっと見てくれないです。
やはりお客さんに見てもらうのが一番ですが、共演者に見てもらえて認めてもらえるのは嬉しい事ですよね。
共演者と仲良くなるのが大事なのはそこだけじゃありません。共演者と仲良くなるって事は、そのイベントをみんなで盛り上げられるって事なんです。たまたま一緒になって今日しか会わないだろうなと思うかもしれません。別に一緒にやりたいわけじゃなく、イベント側が組み合わせただけだしって思うかもしれません。ですが、それでもお客さんはチケット代を払ってそのイベントを見に来ているんです。
前にも書きましたが、お客様のチケットの値段はチケット代だけじゃなく、その日働いていればはいるはずだった時給分も考えたら安いものではないんです。それでも来てくれているお客様に対して
「自分のライブだけ見てもらえればいい」
と思う事もあるかもしれません。その考えは否定はしません。でも高いチケットを買って2時間自分のライブが出来るわけではないんです。対バン形式だとせいぜい40分ほどだと思います。お客様は40分の為に一万円近いチケットを買って来ている事になってしまいます。それならそのイベント自体を楽しんでもらったほうがお客様にとっても良い事だと思いませんか?
出演者と仲良くなって、みんなでこのイベントを盛り上げようという気持ちになると、お客様もその熱を感じて楽しんでくれます、そして、出演者同士も盛り上げてくれて、最初から最後まで楽しいイベントになります。そこでお客様が楽しいと思ったら、また来ようと思ってくれる方もいますよね。これだけの得を考えたらプライドを高くもって共演者と仲良くしないよりも、共演者同士仲良くイベントを作り上げたほうがいいと思いませんか?
今回はそんな話でした。
writing by Maasya