ＣＤの楽しみ方

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　昨今ＣＤが売れない時代…と言われていますが、色々理由はあると思います。携帯電話の普及、動画サイト、配信サイト等での手軽さ…などもあります。人によってはCDどうこうではなくCDが買いたくなるようなアーティストがいない…という方もいると思いますが、それも一理あるかとは思います。
　CDが買いたくなるようなアーティスト…と考えると音楽性だけ…ではないのかもしれません。今回はそんなCDの楽しみ方について書いていこうと思います。
　そもそも、今の若い子達はCDをの面白さ、楽しみ方すら知らないんではないかと思います。あくまで個人的な僕自身のCDの楽しみ方を紹介していこうと思います。

　まず、好きなアーティストのCDを買うという事。スマートフォンで手軽に買ってすぐ聞けるのももちろん良いかもしれません。ですが、CDショップやあるいは通販でCDを買った時、聞くまでのドキドキ感や期待に胸がふくらむ感じ…。好きな服などを買ってそれを着るまでの楽しみと似ているかもしれません。
　CDショップでCDを手にとって、ジャケットを見てどんな曲か想像して…家に帰ってプレーヤーにいれるまでのあの時間はなかなかの醍醐味と言えるんじゃないでしょうか。

　そして、家に着き、まず袋からCDを取り出した時に、表のジャケット、裏のジャケットを見る楽しみ。まずは聞くより目で楽しむ！表のジャケットを見て、裏のジャケットに何が書いてあるのか…。曲順？または写真のみ？またはクレジット？

　そこを楽しんだらやっと今度は中身です。ですが中身もまずは目で楽しむ！CDの盤面にも印刷ってされていますよね。盤面がどんなデザインなのか…。そしてCDを取った時の裏のジャケットと言うんでしょうか、CDの下の絵柄、ここですね！

　アーティストによってはそこに隠しトラックの歌詞がのっていたり、プライベート写真が載っていたり、これは本当にCDを買わなければ見れないものなんじゃないかと思います。

　お次は歌詞カードですね！歌詞カードもなかなか楽しみがあります。ただただ歌詞がのっているだけもあれば、手書きのような感じで載せてあるものもあったり…。歌詞カードの中にもプライベートな写真が貼ってあったり、ライブの写真が貼ってあったり…。アーティスト側もCDにはテーマを作っていたりもします。まるで絵本を読んでるかのように歌詞カードを充実させているアーティストもいます。そういうアーティストだと、思わず毎回CDを買いたくなってしまいますよね。

　さて…ここでやっとCDです。プレイヤーにセットして再生するまでの期待…。一番緊張する瞬間です。そして一番楽しみな瞬間です。
　まずは流し聞き…。最初から最後まで全部流して聞いて、テンションをあげます。今度は歌詞をじっくり読みながら聞きます。そしてそしてその後は少し覚えながら歌詞を読みつつ一緒に歌いながら聞きます。
　たかがCDされどCD！一枚のCDで何回も楽しめてしまう！！！！だがしかしそこで終わらないアーティストもいます…。最近ではあまりみなくなってしまいましたが
　「あれ…？3曲のCDのはずなのにプレイヤーの表示がまだまだある…」
とか
　「あれ？3曲目終わったのにまだCDが続いてる…」
みたいな…。
　隠しトラックですね。正直これがあるとものすごくテンションがあがります。本当にこれはCDでなければ味わえない楽しみ。たまに全部聞かないで、目当ての曲だけを聴いてしまって隠しトラックに気付かない時もあるので、見つけた時の自分は見つけた！という感覚。この感覚を覚えてしまうと、今持ってるCDを1から全部聞きなおしてしまうでしょう…。（実際僕は昔やった事があります…）

という風にCDと一言で言えど、いくつも楽しめる要素があるのです。なかなかダウンロードした曲では味わえないものです。

　流行と手軽さ故、配信を主にするアーティストも増えてきていますが、そうなってくると"CDが売れないのではなく、アーティスト側がCDで売らない"ようにも思えてきます。隠しトラックや、ジャケットに凝ったり歌詞カードに凝ったり、そういう楽しみを与えていくのも有りなんじゃないかと思います。実際僕自身好きなアーティストは毎回ボーナストラックがついていて、それが聞きたいが為にそのアーティストのCDを1から全部聞きあさったりもしました。
　こういう楽しみ方をCD世代の人の青春…で終わらすには少しもったいないなとも思います。これを読んで一人でもCDという楽しみに気付いてCDを買いたくなるアーティストを発掘してもらえればと思います。



writing by Maasya