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歌いやすさ


 
 今日は作詞作曲の一つの考え方を。みんなそれぞれ考えて作ってはいるとは思います。メロディに、覚えやすいリフ、頭に残る歌詞、そして自分の伝えたい歌詞などなど。色々作り方などは人それぞれだし、アーティストの色によっても変わってくるとは思いますが、そこに「歌いやすさ」を入れてみるのも良いのかなと思います。プロで活躍している歌手の歌って結構カラオケで歌いやすかったり、キーもそれほど高すぎず低すぎず、歌いやすいものが多くあります。商業的目線で見れば、カラオケでよく歌われればその分お金も入ってきます。そして、歌いやすいって事は覚えられやすいって事です。つい口ずさんでしまう様な言葉やメロディって、癖になってふとした瞬間に口ずさむ事とかってありますよね。CMとかで流れてたとか、本当に1フレーズだけ流れてたとか。それが癖になって口ずさんで、ようやくCDまで手が伸びるんじゃないかと思います。あくまで僕は結構そうです。
 言葉を詰め込んで自分の歌いたい歌詞を歌う、メロディを細かく、歌う技術も盛り込んで、斬新で凄く綺麗な歌にする、などももちろん良いと思います。でも聞く人って、聞いてそれをカラオケで歌いたい!っていう心理もあると思うんです。その時、難しいフェイクとかを入れすぎるよりも、やっぱり歌いやすさが大事になってくると思うんです。
 あの歌好きだけど難しいからカラオケで歌えないんだよね…。なんて事もよく聞いたりします。でも覚えやすく歌いやすいものってあんまり聞いた事ない曲でも、パっとカラオケで歌えたりしちゃうんですよね。意外とそういう所って大事なのかなって思います。

 結局は誰の為に曲を作っているかっていう部分にもなってくるのかなと。自分の為なのか、それとも人の為なのか。人の為を思って作るなら自分はこんな技術があるんだ!っていう技術を盛り込んだものよりも、歌いやすさ、簡単なものの方が相手にとって優しいものになるんじゃないかななんて思います。

 どうでしょう?もし自分が今の曲でプロになったとしたら、その歌ってカラオケで気軽に歌える様な覚えやすいものになっているでしょうか?

writing by Maasya