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大前提は「音楽が好き」


 バンドをやっている方もソロをやっているでも、歌う方でも楽器を演奏する方でも皆さん同じく音楽が好きだとは思いますが、それって本当に「音楽」が好きなのか、自分の演奏する「音」「ジャンル」が好きなのかどっちなのかと思う事がよくあります。

 よく聞く話ですが、売れる為には「売れる音楽」をやらなきゃいけない。売れると自分のやりたい事が出来ない。などなど…。でも結局自分のやりたい事って結局なんですか?って聞きたくなります。
 今売れてる人達が自分のやりたルジャンルの音楽をやれていないとしても、それが好きな事をやっていないかと言われたらそれって違うと思うんですよ。それが何故かというと根本に音楽が好きだからじゃないかと思うんです。
 ギターが好きなら、ギターを弾いているだけで幸せだし、歌を歌う人なら歌えているだけで幸せ。それが本来の姿なんじゃないかなと思うんです。だから、「自分の好きなジャンルが出来ない=好きな事では売れない」って形って違うというか、「好き」の視野が狭い、言ってしまえば「音楽」というそのものを好きじゃないんじゃないかと根本から好きじゃないんじゃないかと思ってしまいます。
 だからと言って別に自分の好きなジャンルで売れたい!っていうのはもちろん否定するわけでもなく、その気持ちは僕にもわかりますし、やっぱり僕だってそう思ってます。でももっと視野を広く持っても良いんじゃないかなというのが持論です。

 だってねぇ…普通のサラリーマンやりながら音楽をやるよりも、ジャンルが違えど好きな楽器を弾いたり、歌を歌う事が仕事になってそれで生活できればそれ以上の物ってないじゃないと思いますもん。だからもっと言ってしまえば、音楽が好きだったらサポートギタリストやバックバンドとして生活できるだけでも凄い幸せな事じゃないですか。俺がメインに立って売れたいんだ!ってそれってなんていうか、音楽で売れたいのか、目立ちたいのかわからなくなってくるじゃないですか。音楽人の幸せって単純に音楽に触れているってだけで幸せなんじゃないかなと思うんですが、今やってるアーティストの方はどっちの人の方が多いのかな…とふと思ってしまう時があります。というお話でした。




writing by Maasya