重きをどこに置くか
アーティストっていうものをやっている人に多く見られる自分の世界100%。もちろんみんな自分を表現したくてアーティストって物をやっていると思うから、それはそれでありだと思うし、どちらかというと自分もそっち側だと思います。
しかし、それと同時に自分が本当は何をしたいのかっていうのも考えたらいいんじゃないかなという持論があります。
衣装、雰囲気、歌詞、メロディー、曲調、全てを自分のしたい様にするというのももちろん良いのですが、自分が一番発信したいのって本当はなんでしょう?あくまで持論なので、僕の考えで言うと、僕は歌詞です。
細かく言えば歌詞の中にあるメッセージだったり。つまり、そうなると他は妥協しても良いんです。もちろん、メロディとかも全部自分の思い通りにしたいんですが、全部全部を自分の好きな様にやって、人が受け入れてくれるのか、自分の伝えたいメッセージが本当に伝わってるのか?と思うと、妥協しても良い部分なんです。
それってあくまで妥協ではなく、聞いてくれる人に対しての親切心というか、伝えたい事を伝える為の手段だと思うんです。
こんなにも伝えたい事がある!と思っても、歌詞が聞き取りにくかったり、メロディが複雑すぎてわからなかったり、言葉が難しすぎて伝わらなければ、それって本末転倒になってしまうと思うんです。
「伝えたい気持ちが大きすぎて伝わらない」
って事になるのかなと。
よく最近の歌手は歌詞が簡単だとか、短絡的だとか言われるけど、でも結局それがわかりやすくてちゃんと聞く人に伝わってるじゃないですか。
それって、つまんない歌詞書いてるなって愚痴を言いながら、難しい言葉を並べていても、聞いている人に伝わってなければ、結果的にはわかりやすい歌詞を書いてる人の方がしっかり聞く相手に伝わっているから、良いんじゃないかと思うんです。
メロディや言葉の詰め方、歌詞の言い回し、そこを聞きやすくわかりやすく配慮してあげれば、それだけ自分の伝えたい言葉がスっと入りやすくなる。どんなに優しい歌詞でも、ヘビメタみたいな服装で歌ってたらちょっと近づきがたいじゃないですか。(それはそれで面白いけど)
でも伝えるってそういう事だと思うんですよ。
結果、どこに重きを置くかって事に繋がるかなと。
writing by Maasya