企画やイベントってどうやるの?





自分の好きなアーティストを呼んでイベントを開いたり、自分が主導となって企画を作ったり、一度はやってみたいと考えたことがありますよね。

しかし、いざやってみようと思っても
「何をどのようにやっていいのかわからない」
という人もいるのではないでしょうか?

そこで今回はイベントの組み方を手順で解説していきます。




@やりたいライブハウスを見つける



まずはどこのライブハウスでイベントをやるか決めましょう。一度行ったことがあったり、スタッフさんが知り合いだとかなりスムーズです。

この時のライブハウスの決め方は自由で構いません。

お洒落なところ、駅近のところ、有名なアーティストが出てるところ、大きいところなどなど自分のセンスで決めてください。





Aライブハウスとの交渉



「ここでやりたいな!やらせてください」だけでは決まりません。
まずはライブハウスと交渉をしましょう。ライブハウス側も誰でもOKというわけではないので、断られることもあります。

50人規模の小さいライブハウスなら比較的スムーズに決まります。
100人以上の規模になると、誰でも簡単にイベントをやらせてはもらえません。出演アーティストや集客見込みも関係してきます。

また、例えばドームだとか武道館だとか、かなり大きいレベルになってくると法人でないと借りれません。個人で連絡しても取り合ってくれないでしょう。


ライブハウスと話す内容は
-企画内容
-日程
-ライブハウスレンタル費
などです。

ライブハウスのレンタル費などはライブハウスHPに

昼間 オールナイト
〇円 〇円 〇円
土日 〇円 〇円 〇円
平日 〇円 〇円 〇円

このように記載されていることもあります。
また、特に明記がなく「お問合せください」と記載されているところもあります。

都内で小さいライブハウスであれば一日レンタルで6万円〜というところでしょう。
大きい100人規模のライブハウスになってくると一日12万円〜です。

どうしてもそのライブハウスでやりたいけど、余裕がないという場合は昼や平日にすると少し安くなります。





Bアーティストを集める



ライブハウスの日程を抑えることができたら、今度はアーティストを集めます。

基本的に自分だけの力で集めることになるので、知り合いのアーティストに声をかけたり、出てもらいたいアーティストに声をかけたり、頑張って誘いましょう。

また、アーティストを集める際にはしっかりと日程やノルマ、持ち時間、どんなテーマを持ってイベントをやるのかなどを伝えておくと良いでしょう。

悪い例
「〇月〇日にイベントやるんですけど、出てくれませんか?」

良い例
「〇月〇日に(場所)で個性が強い人だけを集めたイベントを企画しようと考えています。現在仮ですが、〇〇さんや××さんというアーティストにも出演して頂く予定です。持ち時間は30分で、ノルマはチケット〇〇円×5枚でお願いしています。」

できるだけ詳しく記載した方がアーティスト側も返事を出しやすいです。
中にはノルマありだと出演してくれないアーティストや、ギャラのかかるアーティストもいるので、そこは話し合って決めましょう。

ただ、あくまで持論ですがノルマというのは本来企画者が持つべきものだと考えています。企画をして、お誘いする時点で出演してくれるアーティストはゲストという気持ちを持っていた方が良いです。
こちらから出演お願いしておいて、「ノルマありますよ」というのは失礼にあたります。

なので、良い例に付け足して
「本当に申し訳ないですが、チケットノルマを設定させて頂いています。」
など付け足すと好印象でしょう。



アーティストと企画者へ入る金額

チケットノルマ2000円×5枚
と設定した場合は単純計算、そのアーティストは1万円払う形になります。
お客さんが5人来てくれれば、アーティスト側への負担はありませんが、結果的にバンドに対して支払っているチケット代をもらうことになります。

これをライブハウスのレンタル料金に充てることになるんですね。

では5人以上そのアーティストを見に来た場合はどうするか?
これは特に決まってはいないので、自由です。

・6人目からハーフバック(2000円のチケットなら1000円はアーティストへバック、1000円は企画者)

・6人目からオールバック(2000円のチケットなら2000円そのままアーティストへバック)

逆にギャラを渡すアーティストに対しては違うやり方もできます。
ギャラをいくらか渡すからお客さんが何人来ても、集客分は企画者に入るようにしたり。
1枚目からハーフバックにするなんてこともありです。

このあたりに関してはイベントのプラスマイナスをしっかり計算した上で決めた方が良いです。





B宣伝



宣伝は出演してもらうアーティスト個々にしてもらうのはもちろん、自分でもしっかり宣伝しましょう。フライヤーを作って配ったり、ネット上で色んなところに声をかけたり。

意外とこういう行動は大事です。
出演アーティストはそういう姿を見て「一緒に頑張ってこのイベントを盛り上げよう」って気持ちになってくれます。

ライブハウスを抑えて、アーティストを集めてライブするだけなら誰でもできます。
こういう努力は誰でもできることではないので、できるだけやった方が良いです。




B当日



後は当日ライブハウスでイベントを行うだけです。
大きい規模の場合は何日か前にリハだったり大道具小道具を入れたり、機材搬入したりがありますが、小さい規模のライブハウスは当日のみ。

もちろん出演アーティストよりも早く、一番にライブハウスに到着するようにしてください。
基本的に飾りつけなどは自由なので、自分のセンスを信じて飾り付けをしてみるのも良いでしょう。

アーティスト入りが始まってリハが始まって本番となります。
また、できるだけ本番前に出演者を集めた顔合わせなどをしておくと良いですよ!

本番が始まってからも企画者は時間を気にしておかなければいけないので、気を許す時間はありません。

前のアーティストの演奏がおしてしまえば、転換をスムーズにしてできるだけまけるように。
前のアーティストの演奏がまいてしまったら、予定通りの時間で始めるか少し早めに演奏を始めるかアーティストに確認してライブハウスのスタッフさん(主にPAさん)に伝えたり。
とにかく常にバタバタです。


ライブが終わった後もまだまだやることはたくさん。
飾り付けなどは外さなければいけないし、お客さんの管理もしなければいけません。

たまにいつまでも残っているファンの方もいますが、ファンの方が残っているとアーティストは帰りにくいです。(つけられてしまう可能性など)
そこで「お客さんは何時までしかいれないので、用意お願いします〜」などとアナウンスするのも企画者の仕事です。

お客さんが帰ったら今度はアーティストへの清算。
どのアーティストにお客さんが何人来て、バックがいくらで…などなど計算してアーティストに渡します。その次はライブハウスとの清算。

ここまでやってやっと終了です。
できれば
「今日はありがとうございました」
みたいな連絡を入れても良いですね!




イベント運営は大変です!



イベントをやるのは簡単に見えてかなり大変です。実際に動いてる時間を考えたらかなり儲けは低いでしょう。中には自分の儲けだけを考えて悪質なノルマをふっかけるイベントもいますが…。

でも自分の好きなアーティストを集めてイベントをやるのは楽しいです!いやらしい話、自分の好きなアーティストをタダで見れるわけでもありますしね!

かなり大変ですが、経験として一度やってみるのも良いでしょう!





シオとあやかしの森